御由緒

御所神社は、山形県尾花沢市正厳に鎮座しており、順徳天皇をお祀りしております。

順徳天皇は承久の変の後、北条義時により佐渡島に遷らされました。孤島にて20年の憂き歳月を送られましたが、ある時随従の臣、阿部常次郎頼時と謀り、密かに佐渡島を遁れられました。

海を航行して新潟県へ渡り、それから山形県庄内地方に出られ、最上川を船にて上り、さらに丹生川に沿って御所山に登られました。しばらくの間、御所山に身を潜められましたが、後に山を下りられました。皇居を正厳に占えまして、わずかに雨風を凌がれるうちに、お悩みにならせられ、ついに寛元4年7月19日にこの地に崩じられました。

後に、阿部常次郎頼時は聖廟を建て、順徳天皇をお祀りいたしました。

 

天子塚

御所神社から東北に約1km進んだところに丘陵があり、これを榊林といい、頂上には天子塚といわれる所があります。その中央に杉樹があり、その周囲には松樹雑木等が繁茂しております。古来より、みだりに人がこの壇上に登る事を戒め、この地において蛇に噛まれれば必ず死すといわれております。

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所縁の地

尾花沢市野黒沢、朧気、二藤袋、粟生、下柳渡戸、六沢、鶴子、鶴子紅内にも御所神社があり、順徳天皇をお祀りしております。

また、正厳村山水沢川の岸辺に小御所という跡があり、順徳天皇が憩わせられた所といわれております。